2007.04.23 / Mon
CPU を Core 2 Duo に載せ換える
追記:2007.06.18 / Mon
「Intel Mac mini(Late 2006)/ Core Duo 1.66GHz(MA607J/A)」の「CPU」を、「Core 2 Duo(Merom)」に載せ換える方法をご紹介。
この作業は、「Intel CPU」を搭載した「Mac mini(Core Duo / Core Solo)」で可能です。以下の「4モデル」になります。
Early 2006 | 1.5GHz Core Solo | MA205J/A |
(2006.02.28 発表) | 1.66GHz Core Duo | MA206J/A |
Late 2006 | 1.66GHz Core Duo | MA607J/A |
(2006.09.06 発表) | 1.83GHz Core Duo | MA608J/A |
「PPC(G4)Mac mini」では、「CPU」は交換できませんので、ご注意下さい。
なお「Mac mini」を分解すると、たぶん、アップルの保証を受けられなくなると思われます。また、やや難易度の高い作業なので、上手く動かないかもしれません。
お約束の「自己責任」にてお願い致します。
また、一度、最後まで読んで、手順を確認の上、作業を始めるコトをお薦めします。
ここでは、「Core 2 Duo T7400 / 2.16GHz」をチョイス。現時点での実売価格は「53,000円前後」かと思われます。
「Mac mini」を開封して、「内部ドライブ・ユニット」を取り外します。この作業は、別のコーナーで紹介しているので、そちらを参考にして下さい。
ここでは、「内部ユニットを取り外したトコロ」からスタートします。
まずは、ロジックボードを外します。
「メモリ・モジュール」の横にある、内部ドライブ・ユニットを固定していたネジを外します。
「T15」のトルクス・ドライバーがジャストサイズらしいですが、「T10」でも、何とか外せました。
次に、ロジックボード上にある「2カ所」のコネクタを抜きます。
上の左側の画像は、ロジックボード前面右側にある「LED のコネクタ」を後側から撮影したモノ。
上の右側の画像は、ロジックボード右側の後部、CPU ヒートシンク横にある「電源ボタンのコネクタ」です。
この2つのコネクタを外せば、ロジックボード取り外すコトができます。
ロジックボードを外したら、CPU のヒートシンクを外します。ロジックボード裏側にある「ピン」を4カ所、抜きます。
ラジオペンチなどで挟んで、閉じて押し抜きます。言葉で説明するのが難しいですが、実際に見てみると、すぐにわかると思います。
また、この「ピン」ですが、非常に弱く、壊れやすいです。慎重に作業して下さい。
万一、壊してしまった場合、同じ「ピン」を入手するのは、非常に困難です。
4カ所のウチ、最低2カ所でヒートシンクを固定すれば「なんとかなる」ようですが、CPU の熱がヒートシンクに均一に逃げないので、注意が必要です。
あとで「作業」があるので、温度センサーのケーブルを抜いて、ヒートシンクをロジックボードから完全に外しておきます。
次に「CPU」を外します。「CPU」は、下の画像の赤丸の「マイナス・ネジ」を回せば、取り外すコトができます。
「Core Duo」を外したら、「Core 2 Duo」を取り付けます。
「CPU」をソケットに装着する際は、「向き」に注意しましょう。
下の画像で、左側が取り外した「Core Duo 1.66GHz」、右側が取り付ける「Core 2 Duo 2.16GHz」です。
「CPU」を交換したら、逆の手順で組み立てて行くのですが、その前に、「CPU」の熱がヒートシンクに上手く伝わるようにする作業が必要となります。
「Core Duo」が装着されていた時の「カーボン?」をそのままにして「Core 2 Duo」を取り付けると、ヒートシンクへ熱が効率良く逃げないので、一度すべて取り去ります。
「カーボン?」を取り去るには、「Mac mini」のケースを開けるのに使った「ヘラ」が転用できます。これで、「カーボン?」を削り取ります。
キレイになったら、用意した「熱伝導製品?」を「貼る」なり「塗る」なりします。
「熱伝導両面テープ」とゆーのと、「熱伝導グリス的なモノ」を用意してみましたが、簡単そうなので「両面テープ」を使ってみました。
お好みで、「Core 2 Duo BOX 付属」の「Intel Core 2 Duo inside」のステッカーを貼るなり、貼らないなり、しましょう。
アップルから「Core 2 Duo 搭載 Mac mini」が登場するまで、このステッカーを眺めながら「ニンマリ(^○^)」するコトができるような、できないような…。
「Core 2 Duo」にすると、本体底面がけっこう熱くなるので、「熱」に注意しましょう。
■ 参考資料:Mac Fan 2007.01 / P.226-227
■ 参考資料:スピログ「Mac mini に Core 2 Duo を載せるレポート」
新 Core 2 Duo 登場
追記:2007.06.18 / Mon
最近登場した「Santa Rosa」向けの「Core 2 Duo」は、この「Intel Mac mini」には装着できないので、ご注意下さい。
換装可能なのは、「(新)Socket 478 / FSB 667MHz」の「Core 2 Duo」になります。たぶん「T7600」「T7400」「T7200」「T5600」「T5500」などになります。
換装できないのは、「Santa Rosa」向けの「Socket P / FSB 800MHz」で、たぶん「T7700」「T7500」「T7300」「T7100」などです。
間違わないように確認の上。購入して下さい。
ここで紹介している「CPU 換装可能」な「Mac mini」は、以下の4モデル。
Early 2006 | 1.5GHz Core Solo | MA205J/A |
(2006.02.28 発表) | 1.66GHz Core Duo | MA206J/A |
Late 2006 | 1.66GHz Core Duo | MA607J/A |
(2006.09.06 発表) | 1.83GHz Core Duo | MA608J/A |
2007年8月8日に発表された「Mid 2007」モデルには、当てはまりませんので、ご注意下さい。
Mid 2007 | 1.83GHz Core 2 Duo | MB135J/A |
(2007.08.08 発表) | 2.0GHz Core 2 Duo | MB136J/A |
Core 2 Duo / Mac mini(Mid 2007)登場
追記:2007.10.17 / Wed
2007年8月8日に、「Core 2 Duo」を搭載した「Mac mini(Mid 2007)」が登場しました。
この新しい「Mac mini」は、「メモリを 3GB まで認識する」というアドバンテージがあります。
「Core 2 Duo」の価格を考えると、「CPU を換装する」よりも「Mac mini を買い換えてしまう」、というのも「アリ」かもしれません。
Mac mini(Mid 2007) | 価格 |
Mac mini / 2.0GHz(MB139J/A) | 89,800円 |
Mac mini / 1.83GHz(MB138J/A) | 69,800円 |
CPU | 価格 |
Core 2 Duo T7600 BOX(2.33GHz) | 78,880円 |
Core 2 Duo T7400 BOX(2.16GHz) | 52,880円 |
Core 2 Duo T7200 BOX(2GHz) | 37,050円 |
Core 2 Duo T5600(1.83GHz) | 30,280円 |
Core 2 Duo T5500(1.66GHz) | 25,479円 |
上記「CPU」の価格は、「2007年10月17日(水)」の「価格コムの最安値」です。
Mac mini(Early 2009)登場
追記:2009.03.16 / Mon
2009年3月3日に発表された「Mac mini(Early 2009)」は、「CPU」が「直付け」になっており、交換はできません。