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2005.10.16 / Sun

PowerCube を使う

「PowerLogix / The Clear PowerCube Enclosure」(以下、PowerCube)は、「拡張ケース」と「電源ボード(VRM)移設キット」がセットになった製品です。

これを導入するコトによるメリットは、以下の通りです。

1、純正ケースより、幅と奥行きが約2センチ大きくなるコトにより、冷却効果がアップする。

2、電源ボードを移設するコトにより、通常では装着できない「Radeon 9000」や「GeForce 4」などのグラボを装着できるようになる。(※グラボに加工が必要)

「電源ボードの移設」については、「電源ボードを移設する」をご覧下さい。

▼ PowerLogix
▼ The Clear PowerCube Enclosure / PowerLogix

▼ Other World Computing
▼ PowerCube Enclosure / Other World Computing

▼ Vintage Computer
▼ The Clear PowerCube Enclosure / Vintage Computer

Vintage Computer

PowerCube外側の透明ケース。

PowerCube左上から時計回りに、「Power Mac G5 ライクな天板」「移設した電源ボードを固定するための基盤」「各種ネジ類」「延長ケーブル」「マニュアルが収録された CD-ROM」。

ちなみに、CD-ROM には、ソフトなどは収録されていません。

単に、ケースを交換して、電源ボードを移設するだけなので、ソフトなどをインストールする必要はありません。

「取り付け・交換」は、付属のマニュアルを見れば、簡単にできると思われるので、「ポイント」だけ解説。

付属の CD-ROM 内に、テキスト(pdf / Word)と、ムービー(QuickTime)で、作業方法がわかりやすく説明されています。

全部英語ですが、特に難しい作業も無いので、ムービーを見れば、理解できると思われます。

ムービー内で使用されている「Cube」は、「初期不良対策済み」で「ファン」が取り付けられているように思われます(未確認)。電源ボードに接続されているケーブルが1本多かったです。

PowerCube

それでは、ポイントをご説明。まずは、「透明ケース」から。

PowerCube純正と違って、一体成形ではありません。天井部分と側面部分が別々に作られ、接着されています。

また、側面部分は、1枚の板をグルっと回したようになっているので、始点と終点が合わさる「後側」に「継ぎ目」ができ、そこは接着されていません。

「後側が接着されていない」のは、「不良品」というワケではなさそうで、最初から接着されていないようです。

そして、よく見ると、天板と側面板の接着部分は、接着剤なのか気泡なのか、プチプチしています。

また、透明板のフチは、削った面が「クリア」ではなく、ちょっとデコボコしています。

まとめて言えば、純正ケースに比べて「作りが粗い」といえなくもないです。

続きまして、「電源移設キット」について。

VRM純正の電源ボードを外す時は、左画像の赤矢印のトコロに「ストッパーのツメ」があるので、注意して下さい。
connecterワタクシの場合、PowerCube 付属の延長ケーブルにトラブル発生。 延長ケーブルの本体接続側(黒いコネクタ)がデカくてハマりませんでした。メス(赤色)よりオス(水色)の方が、幅が広かったです。
connecter元の状態に戻すコトを考えれば、延長ケーブル側を削るべきですが、本体側を削る方が簡単そうなので、本体側コネクタのサイドの突起物(赤矢印)を、ヤスリで少し削りました。
PowerCube純正ケースと違って、光学式ドライブの挿入口に、ホコリなどの侵入を防ぐ「布」のようなモノはありません。必要ならば、何か対策を講じましょう。
jumperG5 ライクな天板を使わないと、CPU が見ます。 Giga Designs の CPU カードに換装すると、クロック設定用のジャンパーに、このままアクセスできます。
bottom line本体底面のケーブル類が、地面(赤ライン)にくっついてしまいます。 Cube 本体をビデオテープの上に載せて、約2センチ「かさアゲ」しました。
case heightケーブル類が地面にくっついてしまう原因は、PowerCube が、純正ケースに比べて、「全高が約7mm 低い」からです。

本体底面は、純正ケース使用時より、「3〜5mm 程度」低いトコロに位置するコトになります。

純正ケースでも、ケーブル類の取り回しが窮屈ですが、PowerCube では、さらに低い位置にあるので、そのままでのケーブル類の取り回しは、困難です。

PowerCubePowerCube

PowerCubePowerCube

AirMac Antenna上の4枚が、PowerCube 導入後の画像です。

AirMac 用の拡張アンテナを接続しております。

この拡張アンテナは、純正ケースでは、ケーブルを取り回すスペースが無いので、取り付けるコトができませんでした。

PowerCube 導入前は、ご覧のように(赤矢印の画像)、「内部むき出し」の状態で設置しておりました。

以下、「まとめ」です。

▼ PowerCube の問題点

・ケースの後ろ側が割れている。

・ケースを削った部分や、接着面がイマイチ。

・光学式ドライブの挿入口からホコリが入りそう。

・電源ボード移設用ケーブルのコネクタが噛み合わないので、「削る」などの加工が必要になるかも。

・ケースにキズがつきやすい。

・本体底面が、純正ケースより5mm 程度低くなってしまうので、USB / Firewire のコネクタを接続しにくい。

・内部が透けて見えるが、光学式ドライブ側は殺風景。

・アップルロゴが無い。

・電源ボードを移設すると、Giga Designs 製の「C-VRM」が使えない。

▼ PowerCube の良い点

・中が透けて見える。

・不規則な動作を繰り返していた「本体の電源ボタン」が正常になった。

・AirMac カードに、拡張アンテナを取り付けるコトができる。

・純正ケースでは装着できないグラボが、装着可能になる。

・冷却効果が高まる。

▼ 電源ボタンについて

本体の電源ボタンですが、通常の場合ですと、感度が下がって反応が鈍くなるようです。

純正ケースの時より、長く押したり、強く押したりしないと、電源が入らない場合が発生するようです。

ワタクシの場合は、逆に、初期不良による「電源ボタンの不規則な動作」が直りました。

「Power Button Gasket」を外した状態が、「丁度良い感度」です。現在のトコロ、「不規則な動作」は再発しておりません。

▼ 電源ボタンの不規則な動作について/ Apple
▼ Replasing the Power Button Gasket / Apple

「PowerLogix / The Clear PowerCube Enclosure」は、「Vintage Computer」で購入できます。

▼ Vintage Computer
▼ The Clear PowerCube Enclosure / Vintage Computer

Vintage Computer

 

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