2012.11.02 / Fri
加筆修正:2013.05.28 / Tue
「Mac mini Late 2012」のハードディスク交換(下段)
「Mac mini Late 2012」の「ハードディスクの交換方法」を解説します。
このページを参考に作業される場合は、お約束の「自己責任」にてお願い致します。
加筆修正:2013.05.28 / Tue
当初、内蔵ディスクが「1台」のマシンでは、内蔵ディスクは「下段(底面側)」に設置されていました。
しかし、仕様変更があったらしく、「上段(天井側)」に設置されているモデルが存在するようです。
その場合、当サイトの説明が、当てはまらない場合があるので、ご注意下さい。
詳細は、「「Mac mini Late 2012 」の内蔵ドライブの固定位置」をご覧下さい。
私の「Mac mini Late 2012」は、「Server(MD389xx/A)」で、「ハードディスク(HDD)」を2台内蔵しています。
今回は、「下段(底面側)のHDD」を、「SSD」に交換しました。
「上段(天井側)のHDD」を交換するには、ロジックボードを引き抜かないといけないので、かなり大変です。
「上段(天井側)のHDD」を交換する作業は、「【動画】Mac mini Late 2012 のハードディスク交換(上段)」も、ご覧下さい。
今回の作業には、「T-6」と「T-8」の「(星形)トルクス・ドライバー」が必要となるので、準備しておいて下さい。
(画像↑)底面の「黒いフタ」を外し、「メモリ」も取り外した状態から始めます。
底面の「黒いフタ」の外し方は、「【動画】Mac mini Late 2012 の開け方」のページをご覧下さい。
「メモリ」の外し方は、「【動画】Mac mini Late 2012 のメモリ交換」のページをご覧下さい。
ちなみに、「メモリ」を外さなくても「HDD」の交換は可能です。
まず最初に、「ファン」を外し、そのあと「Wi-Fi アンテナの付いた金属プレート」を外しますが、この2つは、どちらを先に外しても大丈夫です。
(画像↑)「ファン」を固定している「赤丸内」の3つの「ネジ」を外し、「ファン」を外します。
この「ネジ」を外すには、「T-6」の「トルクス・ドライバー」が必要です。
(画像↑)「ファン」を外す際は、一気に持ち上げないようにしましょう。
「ケーブル」で、「ロジックボード」と繋がっています。
(画像↑)「ケーブル」は、「コネクタ」の下に「マイナス・ドライバー」を挿し込んで外しました。
「コネクタ」は、小さくて弱いので、破壊しないように、十分注意して下さい。
(画像↑)外した「ファン」と「ネジ」。
続いて、「Wi-Fi アンテナが付いた金属プレート」を外します。
(画像↑)「赤丸内」の4つの「ネジ」を外します。
この4つの「ネジ」を外すには、「T-8」の「トルクス・ドライバー」が必要となります。
4つの「ネジ」を外したら、メッシュ状になっている「金属プレート」を外します。
(画像↑)「金属プレート」は、「W-Fi アンテナのケーブル」で「Mac mini 本体」と、つながっているので、一気に持ち上げないようにして下さい。
(画像↑)「Wi-Fi アンテナのケーブル」は、アルミボディの下を通るように、グルッと回って配線されています。
(画像↑)取り付ける際に迷わないよう、ケーブルの「取り回し」を憶えておきましょう。
「Wi-Fi アンテナのケーブル」を外します。
私は、「ケーブル部分」をつかんで、引き抜きました。
(画像↑)外した「金属プレート」。
(画像↑)「ファン」と「金属プレート」が外れた状態。
(画像↑)次に、「赤矢印」部分の「黒いパーツ」を外します。
「赤丸内」のネジを外します。
(画像↑)この「赤丸内」の「ネジ」を外すには、「T-6」の「トルクス・ドライバー」が必要です。
(画像↑)「アルミボディ」の下にも「パーツ」が延びているので、少しずつズラしながら、外します。
(画像↑)外した「黒いパーツ」と「ネジ」。
(画像↑)「ハードディスク」を外すのに、「ハードディスク」と「ロジックボード」を繋いでいる「赤丸内」の「コネクタ」を外します。
(画像↑)「コネクタ」の写真手前側(ハードディスクからは遠い方)を上に持ち上げると、外れます。
「コネクタ」が2つ並んでいますが、右側は、上段(天井側)の「ハードディスク」の「コネクタ」なので、「ハードディスク」を1台しか積んでいないモデルには、この「コネクタ」には、何も挿さっていません。
(画像↑)「ハードディスク」を引き抜きます。
(画像↑)「ハードディスク」を引き抜いた状態。
「Server」モデルなので、上段(天井側)にも「HDD」が装着されています。
(画像↑)引き抜いた「ハードディスク」は、「赤丸内」の2つの「ネジ」と「コネクタ」で繋がっているだけです。
この2つ「ネジ」は、「Wi-Fi アンテナが付いている金属プレート」に固定されるので、「金属プレート」を外すと、「ハードディスク」は、「コネクタでロジックボードと繋がっているだけ」の状態になります。
(画像↑)「ハードディスク」に付いている「SATAケーブル」を、「SSD」に移植します。
「SATAケーブル」のコネクタは、「シール」で固定されているので、慎重に剥がします。
(画像↑)外した「SATAケーブル」。
(画像↑)それから、「ハードディスク」の片側に取り付けられている「トルクス・ネジ」を、「SSD」に移植します。
このネジを外すには、「T-8」のトルクス・ドライバーを使用します。
(画像↑)この「トルクス・ネジ」は、「ハードディスク(SSD)」を、本体に固定するために必要です。
画像の、穴(赤丸内)にハメ込んで、本体に固定します。
(画像↑)「SSD」に、「SATAケーブル」と「トルクス・ネジ」を取り付けます。
(画像↑)本体に挿入します。
(画像↑)普通に挿入しようとすると、「メモリ・ソケット」に当たって、入りません。
「SSD」が、若干、大きい(厚い)ようです。
(画像↑)上の画像のように、「メモリ・ソケット側」を先に押し込み、斜めに挿入します。
(画像↑)そうすると、挿入できます。
挿入できない場合は、「ロジックボード」を引き抜くコトになります。
「ロジックボード」を完全に引き抜かなくても、「SSD」が入るだけ、約5mm程度ずらせれば良いのですが、「ロジックボードを完全に引き抜ける状態」にしないといけないので、作業は「かなり面倒」です。
なお、交換可能な「ハードディスク / SSD」は、「厚さ9.5mm以下」の製品です。
(画像↑)「コネクタ」を「ロジックボード」に接続すれば、出来上がりです。
あとは、逆の手順で、「金属プレート」とファン」を取り付けて下さい。
(画像↑)「金属プレート」を取り付けた状態。
(画像↑)搭載されていた「HDD」は、「HITACHI / HTS541010A9E662(1TB/5400rpm)」でした。
この「Server」モデルの場合は、今回、交換した「下段(底面側)のHDD」に「OS」がインストールされています。
換装した「SSD」は、「crucial M4」の「512GB」です。
購入時の価格は「29,697円」でした。
「Mac mini Mid 2011」では、「256GB」の「SSD」を使っていましたが、今回は、さらに容量アップを図り、「512GB」にしてみました。
「crucial M4」を、「下段(底面側)」に挿入する場合、コネクタを固定する「黒いシール」は、貼らない方が良いかもしれません。
「黒いシール」を貼らない方が、少しだけ本体に挿入し易くなります。
「crucial M4」を「Mac mini 本体」に挿入する際、「コネクタ」と「crucial M4」の間に、隙間を作るコトにより、挿入の「自由度」が少しだけ増します。
最後に、「crucial M4」のフタを取る方法を、書いておきます。
「SSD」を、本体に挿入できない場合、「ロジックボード」を引き抜く作業を行うより、「SSD のフタをはずして挿入する」方が、ラクかもしれません。
フタを外して挿入する場合は、「絶縁対策」が必要になるかもしれませんので、ご注意下さい。
「crucial M4」のフタを取り去るには、四隅のネジを外すだけです。
(画像↑)1カ所は、シールで隠れています。
このシールを剥がすと、保証が無効になってしまうので、ご注意下さい。
(画像↑)「基盤」がケースから取れなかったので、そのままの状態で撮影しております。
今回購入した「SSD / crucial M4」は、「厚さ9.5mm」の「CT512M4SSD2」です。
「9.5mm厚」なので、本体に挿入するのが「ギリギリ」になっています。
「crusial M4」には、「7mm厚」の製品もあるので、ラクに挿入したい場合は、そちらを購入した方が良いかもしれません。
「9.5mm厚」の製品は、型番の最後が「2(CT512M4SSD2)」で、「7mm厚」の製品は、型番の最後が「1(CT512M4SSD1)」です。
どの容量でも、「9.5mm厚」の製品より「7mm厚」の製品の方が、価格が「約1,500円」高くなっています。
Trim を有効にする
2013.05.28 / Tue
自分で交換(増設)した「SSD」は、「Trim」が無効になっております。
必要ならば、「Trim」を有効にしましょう。
設定方法は、「SSD の Trim を有効にする」をご覧下さい。
【動画】
動画の中で使用している工具は、「白いドライバー」が「T-6(星形)トルクス・ドライバー」で、「青いドライバー」が「T-8(星形)トルクス・ドライバー」で、「黄色いドライバー」が「普通のマイナス・ドライバー」です。
▼ ハードディスクを取り外す
▼ SSD に SATAケーブルを移植する
▼ SSD を挿入する
▼ ファンなどを取り付ける